2007年1月アーカイブ
デーモンシステムvsクリッピーCその2
ここで、ローフリクションについて、おさらい?です。
堀歯科医院がお勧めするデーモンシステムは、シャッター式の構造により実現されるローフリクション、ローフォースが特徴です。
ローフリクションとは、小さな摩擦、ローフォースとは小さな力・弱い力ということです。
従来の矯正用ブラケットは、ワイヤーをゴムや細いワイヤーで縛って、ブラケットのスロット(ワイヤーを通す溝)に固定していました。
それは、歯が動くときに摩擦抵抗となり、余分な力が必要でした。
いうなれば、自転車に載って目的地へ行くときに、ブレーキを握りながらこいでいるようなものです。
シャッター式のデーモンブラケットは、"コ"の字のスロットの奥の壁と平行なシャッターで閉じて"ロ"のチューブ状にしてワイヤーを抑える仕組みなので、ワイヤーはブラケットのスロットの中で自由に動くことができます。
これがローフリクションとなり、ローフリクションゆえにローフォースとなるのです。
ローフリクションブラケットでも、クリップタイプではワイヤーを押し付ける力がかかるなか、デーモンは完全にローフリクションです。
(もちろん、規定サイズ以上のワイヤーを無理に押し込んだら、摩擦は生じてしまいますが。)
ローフリクション機構の精度から、やはり堀歯科はデーモンがイチオシですが、クリッピーCも見た目重視の方への候補となるかもしれません。
クリッピーは国産メーカーなので、今後いろいろ改善されてくるのではないかと期待しています。
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デーモンシステムvsクリッピーC
白いローフリクションブラケットが新登場ということで、早速取り寄せてみました。
噂の「クリッピーC」です。
これまで、白い(あるいは透明な)ローフリクションブラケットは、通常の審美ブラケットに補助器具を使う形で、ブラケット自体でローフリクションを達成するにはメタル(金属)だったのですが、どちらが機能的・審美的にもう一つを上回るのでしょうか?
左がそのブラケット、「クリッピーC」、右が「デーモン3」です。

どちらも、上の前歯用のブラケットです。
(それぞれについている青い色は、歯の部位の識別のための色です)
「クリッピーC」にも金属部分はありますが、コーティングされていて、金属のギラギラ感は抑えてあります。
また、大きいのは難ですが、ブラケットの幅が広いのは、仕上げのときに有利ではあります。
とはいえ、まだ「デーモンシステム」に完勝とはいかず、こちらはシャッター式ではなく、クリップ式というのでしょうか。
横から見たスロットの形が、下に示すように、「デーモンシステム」は"ロ"の字型の長方形ですが、「クリッピーC」 は台形で、クリップが斜辺にあたります。

ワイヤーが細いうちはローフリクションでるが、太いワイヤーになるとローフリクションではありません。
それも、メーカーの考えで、あえてそうしているようです。
ローフリクションで使えるワイヤー範囲も透明なブラケットに白いカバーをかけるタイプよりは、広そうです。
また、バネ式クリップが溝にはめ込むような形で、「デーモンシステム」のようなストップ機構がないため、比べると外れやすいのではないかと思います。
「デーモンシステム」はシャッターにはストッパーがついており、専用器具でロック解除してスライドするため、シャッターが開いてワイヤーが外れた、ということは堀歯科医院での豊富な臨床経験ではこれまで一度もありません。


